ビジネス英語

【英語でメール】依頼時の定型文 “It’d be appreciated if”

海外のグループ会社や取引先にメールで何かを依頼するとき、どのように書くと伝わるでしょうか。

“Please do 〇〇 by next Friday.”
(来週の金曜日までに〇〇してください)

依頼を「伝えるだけ」なら、このような言い方もあるかもしれません。

しかし「〇〇して頂けませんでしょうか」と伝えることで、より相手に動いてもらいやすくなるでしょう。今回は「It’d be appreciated if you could ~して頂けると幸いです」という、ビジネスメールでは定型文となっている表現を紹介します。

“It’d be appreciated if you could ~”
この表現をマスターすることで…

  1. 相手に寄り添った表現を使いこなすことができる
  2. 人を動かすための効果的な表現であるため、相手からの返信が早くなったり、回答率が上がる可能性がある
  3. 一段上のメールマナー(ビジネスマナー)をもっていると思ってもらえる⇒安心してやり取りできるパートナーだと認識される 

It’d be appreciated if ~(~して頂けると幸いです)

Photo by Austin Distel on Unsplash

この表現は、英文メールでは頻繁に使う「鉄板フレーズ」の一つで文末に添えます「相手にお願い事をする」ときに使う、とても丁寧な表現です。

「~して頂けると)幸いです」と言いながら、内心は「お願いだから~してください」や、ときには「ほぼ~してもらえるだろう」という気持ちもあります(笑)

〇 It’d be appreciated if you could ~
(~して頂けると嬉しいです。~して頂けると助かります)

〇 It’d be highly appreciated if you could ~
(~して頂けましたら幸いに存じます)highly で「最高の嬉しさ」になります

△ I would appreciate if you could ~ → あまり使わないですね

It’d be appreciated if you could reply us with your quotation.
お見積りを頂けると助かります

It’d appreciated if you could evaluate our product at your soonest convenience.
当社の製品につき、早めに評価して頂けましたら幸いです

クレーム対応時の英語メールにも効果的

Photo by John Schnobrich on Unsplash

It’d highly appreciated if you could give feedback to our idea by next Wednesday.
我々の案について、来週の水曜日までにフィードバックを頂けましたら幸いに存じます

※「来週水曜日」など、こちらから期限を切る場合は “highly” を付けて敬う表現にするといいでしょう。

It’d be highly appreciated if you handle this claim urgently and report back to us in two weeks.
このクレーム案件につき直ちに取り掛かって頂き、2週間を目途に回答頂けましたら幸いです

※メーカーへのクレーム申請時に使う表現ですが、自社が買い手側であっても、冷静に丁寧なお願いを心掛けたいですね。この文例も “highly” 付きです。 

この表現を使うと、何でも回答が得られるというわけではありません

内容の困難なお願いや、ショートノーティスでの依頼(短期間での回答を要するもの)の場合は、別途、電話をして丁寧にお願いするといいでしょう。

まとめ

“It’d (It would) be appreciated if you could… ” は、英文法としては仮定法となります。ただし、文法を考えるよりも、ビジネスメールの一つの「ひな形」「定型文」として理解した方がいいかもしれません。

メールは相手の顔が見えないので、余計に気配りが必要ですよね。場合によっては、「5年もやり取りしているのに、実際に相手にお会いしたことがない」という海外営業担当者の方も多いのではないでしょうか。

上記の例文を必要に応じて、アレンジしたり、そのままコピペして使ってもらい、スムーズな業務遂行の一助になれば嬉しいです。