すっかり季節は秋になりましたね。「行楽の秋」の到来です!
紅葉を楽しむ山歩きなどのアウトドアが楽しい季節です。そんな秋ですが、カップルで出掛けたり、子供と出掛けたりするなら「キノコ狩り」がお薦めです。
キノコ狩りスポット~子供とお出かけ~

天然のキノコは山や林の中に群生しています。また、農園や農場でも時期になると、様々な収穫体験を行っているところもありますね。キノコのほか、栗拾い、サツマイモの収穫体験といった催しをしている農園も多いです。
僕も、子供が未就学だったり小学校低学年のときは、農園イベントによく参加していました。自然の山へ入っていくよりも、手軽、安全、そしてなにより「トイレが近い」のが最大のメリットです!
富士山麓でキノコ狩り
先日、キノコ狩りに出かけました。知人に誘われて訪れたのは、富士吉田市。北口本宮富士浅間神社の脇を通って、樹海へ向かいます。途中、入山口で地元の保護組合に500円を支払うと、入山鑑札がもらえます。
キノコ狩りに必要なもの~子供とお出かけ~

服装は、基本的に山歩きと同じような恰好でOKです!
服装
蜘蛛の巣にひっかかるので、帽子は必須です。手袋も必要ですし、両手を自由に使うため、リュックサックをお薦めします。
登山靴も重宝します!キノコ狩りは意外と歩きます。3時間程度は歩き回りますし、膝丈ほどの草の中を歩くので、疲労の来ない履きなれた登山靴がベストです。僕が行った日は雨の翌日だったため、長ぐつで行きましたが、歩き過ぎのため足裏が痛くなりました(知人の中には足袋の人もいましたが)。
子供とのお出かけでは、長距離を歩くことはないので、スニーカーや長ぐつでいいと思います。子供ちゃんも長ぐつがベターですね。

持ち物
採ったキノコを入れる袋。手さげ袋やビニール袋でもいいですが、同行させてもらった達人は魚篭(びく)、いわゆる籠(かご)を持っていました。腰に紐で縛り付け、両手を自由に使っていました。
キノコを採取するときには、小さなナイフや鎌(かま)が便利です。なければ家庭用のカッターナイフでも十分です。子供にはハサミを持たせてもいいでしょう。
意外と便利だと思ったのは、カウベルやクマ除けの鈴です。本来の目的である「野生動物よけ」の意味合いもありますが、仲間とはぐれないためにとても重宝しました。キノコ狩りは夢中になり、つい仲間から離れたり、単独行動になりがちです。気が付いたら周りに誰もおらず、自分だけ山の中にポツンといるなんて、遭難の危険が高まります。必ず、カウベルか鈴をもって、仲間同士でお互いの場所を知らせ合いましょう!

あると便利なもの
季節や場所にもよりますが、虫よけと虫刺され薬はあるといいでしょう。ヘビやハチに備えて、ポイズン・リムーバーを携帯している人もいました。バンドエイドや擦り傷薬もあると安心です。
着替えも大事ですね。歩き回ると汗をかきますし、靴下も蒸れます。また服もかなり汚れます。タオルを含め、簡単な着替えがあると、帰りの車でシートを汚したりすることもないでしょう。
キノコ狩りに必要なもの
□帽子
□手袋
□登山靴(または長ぐつ)
□ナイフ、かま、はさみ等
□魚篭(びく)または、手提げ袋やビニール袋
□カウベルまたは鈴(クマ除け用)
□笛
□ファーストエイドキット(虫よけ含む)
□着替え
キノコの種類・見分け方

キノコが食用であるかを自分で判断しようとすることは、大変危険です!絶対にやめましょう!
キノコは何千種類もあると言われています。見誤ると毒キノコである可能性もあります。必ず、キノコに詳しい方やキノコ狩り名人と一緒に採取を楽しんでくださいね。
また、農園や農場などのキノコ狩りイベントへの参加もお薦めです。
イグチ
キノコの中でも大きな種類です。傘の色が濃い赤茶色で、きれいにテカっています。柄は黄色で、つばも広くはっきりしています。一つ見つけると、周りもしっかり見回してください。まとまって群生しています。
アミタケ


夏〜秋まで群生する、つばの広いです。色は黄色で、ヌメリが強いです。美味しく、食べ応えのあるアミタケは、料理(特に煮物、汁物)の食材としても人気があります。
あしなが


汁物にしたら絶品の小ぶりのキノコちゃん。「ナラタケ」とも呼ばれています。傘は白や薄い黄色です。とっても美味しいキノコです。但し「ナラタケモドキ」という偽物もいます。見分け方は、柄の部分に「返し」が付いているかどうか。
オチョコダケ

酒を飲むおちょこに似ていることから「おちょこだけ」と呼ばれています。おちょこの凹みがトレードマークですが、別種類のキノコと見間違えることもあるので、よく観察してみましょう!
キノコ狩りで気を付けること~子供とお出かけ~
登山などと違って、気軽に山に入れて、収穫も楽しめる「キノコ狩り」ですが、楽しいことだけではありません。
「これ、食べれるの?」見分けが難しい…

きれいで立派なキノコを見つけると「やったー!」と採取したくなりますよね。「でも、そのキノコ、食べられるの?」
誤って毒キノコを採らないように注意しなければなりません。本や資料などと見比べて、食用かどうかを確認してから収穫しましょう。キノコ狩りに慣れた方と行って、アドバイスをもらいながら採取するのもいいですね。
低くて見晴らし良い場所でも「遭難の危険あり」

ひとたび山に入れば、周りは同じような景色です。木々が立ち並び、草が生い茂り、地面には藻が繁茂しています。鳥はさえずり、虫の鳴き声も聞こえます。山の中って、とても癒される環境ですよね。
でも、キノコ狩りに夢中になって歩き回ったら、いつしか、来た道から外れてしまった、という経験がある方は多いです。僕も先日のキノコ狩りで、遭難の危険性と隣合わせであることを再認識しました。
地図や携帯マップを上手く使って、現在地を確認できる方はいいですが、そうでない人は、クマ除けの鈴を付けて、常時、仲間とはぐれないようにしておきましょう。とくに子供は一人はもちろん、グループであっても自由行動をさせるのは絶対にやめましょう!
まとめ ~子供とお出かけ~

過ごしやすい日々が続く秋はお出かけの季節です。自然に触れる機会として、カップルにも、子供連れにも、キノコ狩りは本当にお薦めです。
大きなキノコが採れたときの子供の笑顔や興奮した叫び声は、親にとっても一生の思い出になることでしょう。安全対策をしっかり踏まえて、楽しいアウトドア行事にしてみましょう!